幼児・小学校低学年がピアノ練習を続けるには?子どものやる気を引き出すポイントをピアノ講師が徹底解説

幼児・小学生のお子さんがピアノを習っているご家庭では、「自宅でなかなか練習しない」「子どものやる気が長続きしない」といった悩みを非常に多く聞きます。特に幼児期から小学校低学年のお子さんの場合、まだ集中力や継続力が十分育っておらず、ピアノ練習を習慣化するのが難しい時期でもあります。しかし、ちょっとした工夫と理解で、子どもが自然にピアノ練習を楽しめるようになります。

今回は、ピアノ講師としての経験をもとに、小学生のお子さんが自発的にピアノを楽しみ、継続的に練習できる方法をさらに詳しく掘り下げてお伝えします。

子どもがピアノ練習を嫌がる3つの主な理由とは?

顔の前に×の札を出している女児

ピアノ練習が続かない原因を明確に理解することで、適切な対策を打てるようになります。

練習内容が単調でつまらない

小学校低学年は基本的に新しい刺激や変化を求める性質があります。ピアノの基礎練習や指の訓練は非常に大切ですが、反復的で単調な内容が多く、子どもが飽きてしまいがちです。毎日同じ練習が続くと、興味を失い、ピアノを触る意欲がなくなることがあります。

曲が難しすぎて挫折感を感じる

自分のレベルに合わない難しい曲に取り組ませると、子どもは何度練習しても上手く弾けず、自信を失ってしまいます。特に真面目で完璧主義な子どもは、小さな失敗や上手く弾けない部分があると、強い挫折感を感じて練習を嫌がる傾向があります。

強い義務感やプレッシャーがある

親から「練習しなさい」と繰り返し強要されると、ピアノ練習を義務や負担に感じてしまい、子どもは心理的に追い詰められてしまいます。結果としてピアノそのものに抵抗感が生まれ、触れるのを避けるようになってしまいます。

子どものやる気を引き出す具体的な練習方法

ピアノを弾く女児の後ろ姿

子どものモチベーションを保つためには、楽しさと適度な刺激を取り入れた工夫が必要です。

練習時間を短時間に分けて習慣化

子どもは長時間集中するのが難しいため、1回あたりの練習を5〜10分程度に短く分ける方法が効果的です。例えば朝起きた後、学校から帰った後、夕食の前後など、短時間で練習を行うことにより、無理なく練習を続けやすくなります。

好きな曲や興味を引く要素を取り入れる

子どもが知っている曲や、好きな曲、簡単な童謡等を時々弾かせてもらうのも効果的です。自分が好きな曲を弾けることは大きな動機付けになり、楽しみながら練習を進められます。是非先生に相談してみてください。また、練習達成シートやスタンプカードなど、視覚的に達成感を得られるような遊びの要素を導入するのも効果的です。

練習を強制しないで、自然な興味を引き出す声かけを

「今日は何を弾いてくれるのかな?」といった優しい問いかけをすることで、子ども自身が自然とピアノに向かうようになります。「練習しなさい」と強制的な言葉を使うのは避けて、子どもの主体性を尊重しましょう。

家庭内を音楽で溢れる環境にする

家庭内に音楽が身近にある環境を整えることで、子どもの音楽への興味が自然に深まります。家族で定期的に音楽を聴いたり、一緒に歌を歌ったり、音楽イベントやコンサートに出かけることで、音楽をより身近に感じるようになります。

継続の重要性を伝える

ピアノ練習で重要なのは、単にテクニックの向上だけではなく、継続すること自体です。子どもに毎日少しでも練習したことを具体的に褒めて、継続の大切さを理解してもらいましょう。小さな成功体験の積み重ねが、子どものやる気を育てます。

子どもの性格に合ったピアノ教室選び

厳しい指導よりも穏やかで理解ある指導を行うピアノ教室を選びましょう。子どもの性格やペースを尊重してくれる講師を探すことが、長期的なピアノ練習の継続につながります。

練習不足を気にしすぎない

ピアノ講師にとって最も嬉しいことは、子どもが楽しんでレッスンに来ることです。子どもが練習不足でも過度に心配する必要はありません。先生は子どもの個性や状況を理解し、適切に指導を行います。

子どもの小さな成長に目を向ける

子どものちょっとした成長を見逃さず、その都度褒めることでモチベーションが高まります。具体的なポイントを挙げて褒めることが子どもの自己肯定感を育て、さらなるやる気を引き出します。

LalaSora Musicのレッスン

ララソラミュージックでは、子どものピアノコースお子様一人ひとりにあったレッスンを行っております。講師から練習を強要することはございません。家庭練習についても子どもたちと考え、自主性を育てるレッスンをしており、100%の生徒さんが生き生きと楽しそうに通ってくれています。

なぜか…それは強要せず自ら考え行動しているからなのです。しかし、まだ経験の浅いお子様は、そこにたどり着くまで回り道をすることもありますが、それはお子さんにとって必要な回り道なのです。

講師はその道中を温かく見守っております。

まとめ

幼児や小学生がピアノを楽しみながら続けるためには、焦らず家庭でのサポートを大切にすることが必要です。家族みんなで音楽に触れる機会を増やし、無理なく楽しみながら継続的に練習できる環境を作っていきましょう。それが子どものピアノの上達にも繋がります。ぜひご家族で協力してお子さんのピアノライフを応援してあげてください。