童謡をお勧めする3つの理由

本日7月1日は童謡の日。大正7年7月1日が童謡のスタートだったのだそうです。(日本童謡協会より) もう大きな我が子たちにも、幼少期は毎日のように歌い続けてきました。私が子どもさんに童謡をお勧めする理由を3つご紹介したいと思います。

言葉としての学び

童謡は子どもたちが言葉を学ぶための素晴らしいツールなのです。リズミカルな歌詞を通して、子どもたちは自然に言葉の音やパターンを学びます。歌の中に繰り返しが多く、何度も歌うことで新しい言葉を覚えたり、発音が上手になったりします。簡単で親しみやすい言葉が多いので、子どもたちは自信を持って歌えるようになり、その結果、言葉の力がどんどん育まれていきます。

また、童謡を通じて文法や文章の作り方も少しずつ学べます。たとえば、「犬は走る」という歌詞を歌うことで、自然に主語と動詞の関係を理解するようになります。さらに、童謡には擬音語や擬態語が多く含まれていて、これらは子どもたちにとって、とても魅力的です。音の楽しさを感じながら、言葉の意味や使い方を学ぶことができるのです。

音楽と一緒に言葉を覚えることで、記憶にも残りやすくなります。メロディーとリズムは、言葉を覚える際の強力な助けとなります。歌を通じて覚えた言葉は、単なる記憶の一部ではなく、感覚的な体験として残るため、忘れにくいのです。このように、童謡は楽しく自然に言葉を学べる素晴らしい方法です。

さらに、童謡を通じて子どもたちはコミュニケーションの基本を学びます。歌を歌うことで、自分の感情や考えを言葉にして表現する力が育まれます。たとえば、「お腹が空いた」と歌うことで、自分の状態を周りに伝えることができるようになります。このようなコミュニケーションスキルは、成長する過程で非常に重要です。

心の成長

童謡は子どもたちの感情を育てるのにとても役立ちます。優しいメロディーや楽しいリズムは、子どもたちの心をリラックスさせ、安心感を与えます。歌うことで得られる喜びや楽しさは、ストレスを軽減し、全体的な情緒の安定をもたらします。また、歌詞に込められたストーリーやテーマは、子どもたちにさまざまな感情を経験してもらう機会となります。

たとえば、楽しい童謡を歌うと自然と笑顔が生まれ、心が明るくなります。一方で、悲しい童謡を聴くことで、子どもたちは悲しみや同情の感情を学びます。こうした感情の幅広い体験は、共感力を育て、他人の気持ちを理解する能力を高めます。これにより、子どもたちは他人との関係をより深く築くことができるようになります。

親や先生と一緒に歌うことで、子どもたちは安心感を感じ、深い絆を築くことができます。一緒に歌うという行為は、単なる音楽活動を超えて、親子や教師と生徒の間に強い信頼関係を生み出します。このような活動は、子どもたちの情緒的な安定に寄与し、心の成長をサポートします。

また、童謡を通じて子どもたちは感情を表現する方法を学びます。言葉や音楽を通じて自分の気持ちを伝えることで、感情の整理や理解が進みます。これは、特に幼い子どもたちにとって重要です。自分の感情を言葉で表現することが難しい時期に、童謡はその代わりとなるコミュニケーション手段を提供します。

さらに、童謡は子どもたちに自己表現の楽しさを教えます。自分なりの表現方法で歌ったり踊ったりすることで、創造性や自信が育まれます。童謡は、ただの音楽ではなく、感情や創造力を豊かにするための大切なツールなのです。

みんなで楽しむ力を育む

童謡は子どもたちの社会的なスキルを育てるのにとても役立ちます。みんなで歌うことで、協力することや順番を守ることを学びます。他の子どもたちと一緒に声を合わせることで、他人の意見を尊重することや、チームワークの大切さを自然に学びます。これらの経験は、子どもたちが社会に出てからも役立つ重要なスキルです。

歌を通じて行われる活動は、社会的な相互作用を促進します。たとえば、童謡に合わせて手をたたいたり踊ったりすることで、リズム感や体の動きの調和が養われます。このような活動は、子どもたちが他の子どもたちと一緒に楽しむための基盤を作ります。友達との絆を深めることで、社会的なつながりが強化され、信頼関係が築かれます。

また、異なる文化の童謡を学ぶことで、多様性を理解し、異文化への興味を育むこともできます。異なる言語や文化の歌を通じて、子どもたちは世界の広さと多様性を知ることができます。これは、国際理解や他者への尊重を育むための重要なステップです。子どもたちは、異なる背景を持つ人々との交流を通じて、寛容さや共感を学びます。

さらに、童謡を通じて子どもたちは自己表現の方法を学びます。歌うことや踊ることを通じて、自分の個性を表現する楽しさを知ることができます。これは、自己肯定感を高め、自信を持って行動する力を育むのに役立ちます。童謡は、楽しく遊びながら社会的なスキルを身につけるための素晴らしいツールです。

童謡を通じて学んだ社会的なスキルは、学校生活や家庭生活にも役立ちます。たとえば、クラスメートと協力してプロジェクトを進める際や、家庭で家族と一緒に過ごす時間に、童謡で培ったスキルが生かされます。子どもたちは、他人とのコミュニケーションや協力の大切さを理解し、より良い人間関係を築くことができるようになります。

このように、童謡は子どもたちの社会的な成長を支える重要な役割を果たします。楽しく、自然に、そして深い意味を持っている童謡は、子どもたちの心と体を育てるための素晴らしい手段です。

LalaSora Musicでの童謡学習

ララソラミュージックでは、「リトミック」・「プレピアノ」・ピアノのためのグループレッスン「リトミックソルフェージュ」で、童謡を取り入れています。分かりやすく親しみやすいので、何度か歌うと自然と口ずさんでくれてます。